絣藍ランド
野村織物

古典絣
井上伝(いのうえでん)の考案により普及した久留米絣は、その生地幅(37cm)に対し紋様の大きさと数により大柄、中柄、小柄と分類されます。その紋様(絵柄)は抽象的なものと具象的なものに大別されますが、今日いたるまで様々に変化しています。ここで言う古典柄は古くから伝わる伝統的なモチーフやそれらを色や柄の組み合わせ、配列などでアレンジした物も含んでおります。
※こちらでご紹介する生地は、野村織物のごく一部の生地になります。
古くから伝わる亀甲柄を大柄で表現し、そこに花の模様を落とし込みました。また染めの濃淡の表現により大胆な構図を作り出しています。伝統的な柄に野村織物で定評のある花柄を掛け合わせた、伝統柄と現代柄の織りなした絣です。
久留米絣のごく初期(江戸後期)の頃は紋様を考えて括るというより、細かく適所を括って染め、織り上がった時の斑点が霰(あられ)のような紋様になるという単純な技法でした。その後の先人の研究により意図的な紋様を作り出し、一番基本的な紋様である直線的な図案から発展したシンプルな図案に対して現代的な色のアレンジを即した絣です。
小柄の代表格でもあるアラレ柄に菱形を形成する紋様を取り入れた柄。小柄は明治中期~大正時代には学生服として全国で採用されている。
久留米絣の柄は様々に変化し、二次元の平面的な図案から三次元の立体的な図案へと変化していく。古くから伝わる輪繋ぎ紋(わつなぎもん)も今こうして見てもけして古くささを感じないでしょう。この私共の作り出す柄が平織りの木綿と聞いて驚かれる方は海外の人だけにとどまらないのです。
可愛らしい梅の花びらをあしらったような図案。今でも絣ならでわの素朴なモチーフを好まれる方は少なくありません。絣の魅力とも言えるモノトーンのかすれ(図案のかすれた感じ)と素朴さの極みと言える絣です。
古典柄
花柄
市松柄
幾何学柄
藍染手織(絵絣)
藍染手織(縦横絣)
野村織物
野村織物について

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